会 長 | 鈴木則子(奈良女子大学生活環境学部 特任教授) |
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実行委員長 | 曾璟蕙(奈良女子大学アジアジェンダー文化学研究センター 協力研究員) |
実行委員 | 向静静、鈴木紀子、莊文瀾、孫詩彧、永藤欣久、廣川和花、藤本大士、宝月理恵、山形悠、山下麻衣 |
運営委員 | 葦原佐衣、阿部奈緒美、佐上裕子、姜姗、島山奈緒子、成高雅、永塚憲治、野尻佳与子、西嶋佑太郎、三鬼丈知、目黒茜 |
後援 | 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター |
協力 | 奈良女子大学ダイバーシティ研究環境支援本部 |
事務局 | 第126回日本医史学会総会事務局 Email: 2025nara.ishigakkai@gmail.com 〒630-8506 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学生活環境学部生活史研究室(鈴木則子) |
会 期 | 2025年11月29日(土)~同30日(日) |
会 場 | 奈良女子大学(奈良市北魚屋西町) 近鉄奈良駅から;徒歩5分 JR奈良駅から;近鉄奈良駅前までバスにて5分、下車後徒歩5分 |
参 加 費 | 一般会員5,000円、学生会員3,000円 会員外一般6,000円、会員外学生4,000円 |
会員情報交換会(懇親会)参加費 | 10,000円 菊水楼・11月29日(土) 会席料理のため、大広間で椅子席にて全員着席のスタイルとなります. 準備の都合上、当日申込みは受け付けられませんので期限までにご予約ください. 希望者は開宴前に文化財指定の菊水楼本館見学会を行います(こちらも事前予約が必要で、建物保全のため25名限定、定員を越えた場合は抽選とします). |
昼食弁当代 | 29日・30日 各日1,100円(要事前申込み) 会場周辺の飲食店は,週末は特に混雑しますのでご注意ください. |
無料託児サービス | 無料託児サービスを用意しました.事前登録の際にご予約ください. 対象:満3ヶ月から小学生 託児可能時間:29日8時半~ 17時半,30日8時半~16時半 託児は準備の都合上、10月末日を申込期限とします. キャンセルは大会二日前まで可能で、キャンセル料が発生した場合も個人負担はかかりません. |
テーマ | 医療とジェンダーの歴史 世界経済フォーラムが2024年6月に発表した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)において、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中118位と、相変わらず著しく低迷している。2018年の医学部における女子受験生差別事件を持ち出すまでもなく、医療現場のジェンダーギャップもまた、現代日本社会が抱える大きな課題である。しかしながら、2023年開催の第78回日本消化器外科学会総会が、男女共同参画推進に向けて「函館宣言」を出したように、医療現場に自己変革を図る動きが出始めている。また、文系・理系を問わず、学術研究にジェンダー視点を導入することは、欧米を中心に国際的な基準となってきた。こうした国内外の動向を受けて、医史学研究をジェンダーから分析することを、今年度の大会テーマと定めた。近代女子教育黎明の地・奈良から、日本の医史学研究の新たな展開をめざしたい。 |
大会行事・企画 11月29日(土) A会場 |
9:00~9:45 開会行事・総会・表彰 10:00~11:00 市民公開講座1 鈴木則子(奈良女子大学特任教授) 「ジェンダー史から問う医療の歴史」 11:00~12:00 市民公開講座2 松岡悦子(奈良女子大学名誉教授) 「日本の出産、アジアの出産―歴史と文化の視点から」 13:00~15:00 シンポジウムⅠ「近世・近代の出産と医療」 横田冬彦(京都大学名誉教授)「日本近世の出産とジェンダー」 大出春江(大妻女子大学名誉教授) 「近代日本における出産の医療化と産婆」 18:30~20:30 会員懇親会(菊水楼 https://www.kikusuiro.com/) ・アクセス:奈良女子大学⇒菊水楼 徒歩15分 近鉄奈良駅⇒菊水楼 徒歩10分,もしくはタクシー5分 ・着席(椅子席)にて会席料理となるため,懇親会は必ず事前申込みをお願いします. ・玄関から宴会場まで1 階分の階段移動があります.館内にエレベーターはございませんので,あらかじめご了承願います. ・希望者は懇親会前に建物見学会を行います.見学路は古い階段の登り降りが多いことをご承知おきください.また,老朽化のため人数制限があります.見学希望者が多い 場合は抽選とさせて頂きます. |
11月29日(土) B・C・D会場 |
10:00~12:15 一般演題A・B・C 15:15~17:00 一般演題D・E・F 体験展示;メディカルアロマテラピー 野尻佳与子(Aroma オフィシナリス-88主宰) 18:30~20:30 会員懇親会(菊水楼 https://www.kikusuiro.com/) |
11月30日(日) A会場 |
10:00~10:45 教育講演1 廣川和花(専修大学教授) 「ジェンダー視点から読み解く医学史資料」 10:45~11:30 教育講演2 三成美保(奈良女子大学名誉教授・追手門学院大学教授) 「医療とジェンダード・イノベーション」 12:30~15:50 シンポジウムⅡ 「日本近代の女性医療従事者たち」 山下麻衣(同志社大学教授) 「近現代日本における公衆衛生に従事した看護職に関する歴史」 永藤欣久(東洋学園大学東洋学園史料室室長) 「近代女子歯科教育と女性歯科医師」 藤本大士(ハイデルベルク大学助教) 「戦前日本における女性医師の海外での活動」 韓国・中国からの話題提供 朴智瑩(仁済大学校准教授) 侯海英(上海師範大学特任准教授) 15:50~16:00 閉会行事・次期会長挨拶 |
11月30日(日) B・C・D会場 |
9:00~11:45 一般演題G・H・I |
*会期が奈良の紅葉シーズンの週末に当たりますので、早めの宿泊予約をお勧めいたします.
会場最寄り駅である近鉄奈良駅から一駅隣りの,近鉄新大宮駅前のホテルも便利です.
ホテルが豊富な京都での宿泊も選択肢となります(京都駅から近鉄奈良駅まで近鉄特急利用で40分)。
参加申し込み
1.インターネットから参加登録の場合 登録期限6月20日(金)~11月10日(月)
次のURLから必要事項を記入の上、参加費用をクレジットカードにて参加費用を決済願います。https://app.payvent.net/embedded_forms/show/6819b65d7b3406264eee0011
2.インターネット以外での参加登録の場合
登録期限6月20日(金)~11月10日(月)必着 別添様式により、メール送付または郵送にて下記事務局にお送りください。 参加費のお振り込みは下記口座にお願い申し上げます。E-mail:126ishigakusoukai@gmail.com
参加費振込先:銀行名 京都中央信用金庫(金融機関コード:1611)
支店名 精華支店(支店番号133)
口座番号 0128394
口座名義 第126回日本医史学会総会・学術大会
(ダイヒヤクニジユウロツカイニホンイシガツカイソウカイガクジユツタイカイ) ※事前参加登録票はこちらからダウンロードしてください。

第126回日本医史学会総会・学術大会 一般演題プログラム及びスケジュール
番号 | 邦文演題 | 発表者氏名 (演者) |
共同発表者 |
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11月29日(土)10:00~12:15 | |||
1 | 天平9年の疫病は果たして天然痘だったのか? | 加藤茂孝 | |
2 | 家康より二代道三玄朔に下賜されたと思しき蘭奢待について | 今井 秀 | |
3 | 『児島宗説・雲琳来簡集』初探 | 池内早紀子 | 山本優紀子 |
4 | 荻生徂徠の兵学思想にみる医学への影響 | 西巻明彦 | |
5 | 『松平昭休往復書翰留』に見る川越藩主松平直侯の脚気治療と「牛通丸」 | 長田直子 | |
6 | 村井椿寿(号;琴山)『医道二千年眼目編』出版の意図-中川修亭・村井椿寿の往復書簡をもとに- | 松﨑範子 | |
7 | 岡山奨進医会と富士川游 | 町 理子 | |
8 | 昭和漢方復興におけるアジア主義人脈とその広がり | 平崎真右 | |
9 | 音楽家医学研究の始まりと学問としての確立,そして日本への導入 | 赤池美紀 | 坂井建雄 |
10 | 『茶経』に記された茶の長寿効果について | 梅木春幸 | |
11 | 新出の房中書『秘事養生伝』について | 永塚憲治 | |
12 | 佐藤陶崖の往診用薬箱と天保二年配剤録について | 鈴木達彦 | |
13 | 中国元代の医療と茶 | 岩間眞知子 | |
14 | 台湾の医療史ー病院、医学校を主軸に- | 福永肇 | |
15 | 優生学的モダニティの移植と転位―1895–1945年の植民地台湾における日本優生思想の展開― | 曲虹霖 | |
16 | 「癉」「疸」字の用法について | 浦山きか | |
17 | 1907年における韓国のコレラ流行と植民地防疫体制の形成 | 李楑源 | |
18 | 緒方洪庵と適塾展(昭和55年)福岡会場での身分を記した史料の展示不可について | 中山茂春 | |
19 | 19世紀後半における埼玉県松伏領大川戸村の種痘と「医風の改良」 | 浅井皓平 | |
20 | 上腕神経叢伝達麻酔法の日本への流入:圧迫法から経皮的アプローチへの道のり | ジュンパーカー | |
21 | 澤瀉久敬『医学概論』と健康思想 | 山口静子 | |
22 | 雑誌『日本及日本人 大正9年春季増刊 100年後の日本』に見る医療者の未来観 | 渡部幹夫 | |
23 | 従来開業医の教育機関、医学講習所について | 木下浩 | 松村紀明 |
24 | 浅田宗伯没後百三十周年に考える浅田宗伯先生彰徳碑について-撰文者、佐藤恒二を中心に- | 渡辺浩二 | |
25 | 熊谷医院の地域医療への貢献と継承 〜熊谷常次郎氏から恒朗氏・常康氏への医療の精神〜 | ハーディング優子 | 矢野正子 |
26 | 松葉杖の起源を求めて | 佐藤弘一郎 | |
27 | 東郷平八郎元帥の総義歯との邂逅と調査―現存二組の比較と作者及び当時の技術の考察― | 保坂義雄 | 大野粛英 永藤欣久 |
11月29日(土)15:15~17:00 | |||
28 | 中世近世移行期の産後に関する記録 | アンドリュー·ゴーブル | |
29 | 賀川流産科学の革新性 ―実証主義と独創性の検討― | 竹内薫 | |
30 | 植民地朝鮮における日本人産婦人科医の活動——工藤武城を題材に | 大室恵美 | |
31 | 妊産婦手帳と體力手帳から母子手帳へ:戦時中と戦後の母子保健の連続性 | 中村安秀 | |
32 | 1890年代の米英二紙が報告した日本人女性の自立自助的医療:盲人按摩・家庭内灸療・出産 | 稲田健一 | |
33 | イギリス・ヴィクトリア朝文学における看護 | 遠藤花子 | |
34 | 村上純祥『看病人』(明治26年)にみる看病人の心得 | 平尾真智子 | |
35 | ルネ・デカルトの医学論考と解剖学:観察と想像力の対峙 | 竹田扇 | |
36 | イスラーム世界におけるガレノス『解剖の手法について』の影響について | 矢口直英 | |
37 | パリ王立植物園における解剖学教育の興り | 土屋江里子 | |
38 | 我が国初の病理解剖は脚気患者であった-病理学的側面からみた、その報告の概説 | 井村穣二 | |
39 | 京城帝国大学開設期における医学部解剖学教室日誌 | 真木奈美 | |
40 | 解剖用語「海馬」の由来と記憶機能との密接な関係性の発見について | 佐藤裕 | |
41 | 橘南谿の『解体運刀法』について | 関屋成彰 | |
42 | 中国小児推拿と日本小児はりとの関わりについて | 李強 | |
43 | 東アジアにおける『銅人腧穴鍼灸図経』の出版と普及ー宋から明、朝鮮・日本― | 丸山裕美子 | 猪俣 貴幸 井上充幸 辻 正博 |
44 | 宮本流経穴学に連なる藤井貞三の経歴について | 加畑聡子 | |
45 | 曲直瀬道三脈書にみる四脈脈證について | 中川俊之 | |
46 | 味岡三伯は腹診を伝授していない-草刈三越の仮託を信じてしまった名医たちー | 長野仁 | |
47 | 東京府衛生掛と巣鴨病院の緊張関係――高根達の動向に着目して | 藤本篤二郎 | |
48 | 処罰と医療のあいだ ―1950~60年代の日本における「麻薬禍」と精神医療― | 橋本明 | |
11月30日(日)9:00~11:45 | |||
49 | 近代日本における女子医学専門教育―誕生と発展、そしてその衰退― | 目黒茜 | |
50 | 済生学舎卒医師のドイツ留学と地域社会への貢献―特に女性医師を中心にー | 志村俊郎 | 弦間昭彦 |
51 | 東京医科歯科大学の開祖と東洋女子歯科医学専門学校 | 川嶌眞人 | |
52 | 妖怪伝承におけるヨモギとジェンダー:身体の境界をめぐる民間叙事 | 姜姍 | |
53 | 「娘」「妻」「母」として―荘淑旂にみる女性医療者のモラル・ボイスの構築 | 李 若塵フェリス | |
54 | 難治性蕁麻疹の心身医学的アプローチの歴史―成人女性に焦点を当てる― | 貞岡美伸 | |
55 | 占領期日本における公衆衛生と結核対策におけるジェンダー的視点 | 佐藤晶子 | |
56 | 第二次世界大戦前「壮丁体位」低下論の統計的考察―陸軍省統計年報等を用いた実証の試み― | 逢見憲一 | |
57 | 近代東アジアにおける養老・延寿関連医書の統計と分析 | 陳 麒方 | |
58 | 第二次世界大戦前夜における日独医事協定締結と医学関係者の交流 | 岩間有希奈 | |
59 | 『相良知安関係文書』出版について | 相良隆弘 | |
60 | 杏雨書屋所蔵の日記類 | 町泉寿郎 | |
61 | ミゼリコルディアに支えられた豊後府内及び長崎のホスピタル | 相川忠臣 | |
62 | 飯田市立図書館所蔵『岐山先生毉案』と河田岐山について | 松木宣嘉 | |
63 | 杏雨書屋蔵『船中投剤録』について -咸臨丸の文久元年小笠原諸島派遣における投薬記録- | 吉川澄美 | |
64 | 京都北部の医家である太田家(太田典禮生家)史料の目録 | 島山奈緒子 | 猪飼祥夫 池内早紀子 高橋正子 三鬼丈知 |
65 | 江戸後期の医科高階家~高階枳園(たかしなきえん)、棟園(とうえん)、梉園(そうえん)について | 土手健太郎 | 牧野洋 |
66 | 順天堂における近代黎明期の医学教育と医療 | 坂井建雄 | |
67 | 大和国吉野郡小路村代官梅本家の診療記録 | 海原亮 | |
68 | 日本四大眼科の一つ、筑前国田原家の江戸での診療―「天保3年眼目療治帳」より― | 上園慶子 | |
69 | 林羅山と医学――近世初期における医学知識の収集・編集・普及をめぐって―― | 伊丹 | |
70 | 薬学者はなぜ「漢方」を支持したのか―薬学と漢方の関わり― | 山形悠 | |
71 | 医学学習指南書から医療倫理へ:ジョン・グレゴリーの『医師の義務と職務に関する所見』の歴史的位置づけ | 澤井直 | |
72 | 信念の脳神経外科医ヴィクター・ホーズリー | 柳澤波香 | |
73 | 17世紀パリの学術コミュニティにおけるニコラウス・ステノの活動とその評価 | 安西なつめ | |
74 | 楠本正康が見たアメリカの衛生教育 ―1950年の視察レポートに着目して― | 田中誠二 | 丸井英二 |
75 | 軍医ミュルレルと薬剤師ニーウェルト | 小清水敏昌 | |
76 | ペニシリンの発見と開発の経緯:学術記事と報道記事の紹介 | 木村丹 | |
77 | ゲーテと医療(第7報) | 鈴木重統 | |
78 | Constantin von Economo(1876-1931)と第一次世界大戦 | 伊藤泰広 | |
79 | ギスラン博士博物館展示品 | 杉田克生 | |
80 | 永井久一郎:内務省衛生局統計課初代課長の足跡 | 丸井英二 | |
81 | 初代司薬局長永松東海の事績 | 青木歳幸 |
