会 期 |
令和6年(2024)9月14日(土)~同16日(月) |
会 場 |
水戸市民会館 〒310-0026 茨城県水戸市泉町1丁目7-1 TEL:029-303-6226 https://www.mito-hall.jp |
会 長 |
瀧澤利行(茨城大学教授) |
参 加 費 |
8,000円(学生4,000円),会員情報交換会(懇親会)8,000円 |
テーマ |
医史学研究と関連諸科学
従来、西欧の医学史研究においては、社会学、哲学・倫理学、統計学、文学などとの越境的な研究動向が盛んに行われてきた。それ自体の価値については種々評価があるものの、日本の医史学研究においても、徐々にそうした領域越境的な研究アプローチがなされるようになっている。本学術大会では、日本におけるそうした動向をさらに促すために、領域越境的な研究の現在地を明確にすることを企図して種々の企画を展開していく予定である。
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大会行事・企画 9月14日(土) |
9:00~9:10 会長挨拶
9:30~12:10 一般演題A・B・C
10:00~11:00 市民公開講座Ⅰ「日本列島はすごい」伊藤孝(茨城大学教授・中公新書「日本列島はすごい 水・森林・黄金を生んだ大地」著者)
11:00~12:00 市民公開講座Ⅱ「水戸藩の医学と弘道館医学館」小圷のり子(弘道館事務所主任研究員)
13:30~14:30 開会行事・総会・表彰・写真撮影
14:30~15:30 特別講演:「水戸学の400年」片山杜秀(慶應義塾大学教授)
15:40~16:40
教育講演Ⅰ「地図製作者を輩出した19世紀の茨城」小野寺淳(茨城大学名誉教授・放送大学茨城学習センター所長)
教育講演Ⅱ「テオドール・ビルロートと茨城」佐藤裕(本学会理事)
教育講演Ⅲ「水戸藩の種痘と近代医学」青木歳幸(本学会理事)
16:45~17:45
コロキウムⅠ「台湾医史学会との交流」コーディネーター:福永肇(埼玉学園大学)
コロキウムⅡ「最新のゲノム解析技術がもたらす医史学研究への期待」コーディネーター:加藤茂孝(東京慈恵会医科大学)
コロキウムⅢ「医学部における医学史教育について」医学史教育委員会 代表 松田隆秀(聖マリアンナ医科大学)
18:30~ 会員懇親会(ホテル・テラス・ザ・ガーデン水戸)
奮ってご参加願います
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9月15日(日) |
9:00~12:10 一般演題D・E・F
13:30~15:50 シンポジウム「医史学研究と関連諸科学」
・文学と医史学(加藤茂孝・東京慈恵会医科大学)
・疫学・公衆衛生学と医史学(逢見憲一・国立保健医療科学院)
・社会科学と医史学(宝月理恵・お茶の水女子大学)
15:50~16:00 閉会行事・次期会長挨拶(鈴木則子・奈良女子大学教授)
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9月16日(月・祝) |
エクスカーション「小野寺淳と巡る水戸街あるき」
NHK番組「ブラタモリ」にも出演した水戸の街を知り尽くした小野寺淳茨城大学名誉教授がご案内する水戸の街と歴史を楽しむ催しです。参加費:6000円昼食付です。(最小催行人数:15名、催行人数に達しない場合は中止となります)
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事 務 局 |
第125回日本医史学会学術大会事務局
〒310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1 茨城大学教育学部公衆衛生学研究室(029-228-8323)
E-mail:125ishigakusoukai@gmail.com
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9月14日 |
9:30~12:10 |
9:30~9:45 |
一般講演A |
根木翼 |
血液学はいかに生まれて、進化してきたか ―検査技術の発展からの影響― |
一般講演B |
矢口直英 |
イスラーム世界における解剖学と用途論:骨の記述を例に |
一般講演C |
平崎真右 |
戦前戦後における「拓殖大学漢方医学講座」の運営と展開 |
9:45~10:00 |
服部伸 |
帝政期からヴァイマル期ドイツにおけるホメオパシー健康協会での「学び」 |
関屋成彰 |
『黄帝甲乙経』と御薗常斌について |
橋本明 |
第二次世界大戦後のアメリカの薬物政策と沖縄 |
10:00~10:15 |
柳澤波香 |
ジェイムズ・マッケンジー:一般診療から臨床研究へ |
姜姍 |
「戒」と「罰」-古代中日治療隠喩の比較- |
永藤欣久 |
歯科教育改革に影響を及ぼした女子歯科医学生とその出自 |
10:15~10:30 |
伊藤泰広 |
エコノモと現代脳科学研究に繋がる業績 |
Shun-Sheng Chen |
台灣南島民族早期傳統醫學史 |
福永肇 |
日本の台湾統治時代(日治時代)の病院整備と展開 |
10:30~10:45 |
今井秀 |
白砂糖製造の功労者・飛鳥子静の生涯 |
對馬秀子 |
伊豆七島における種痘および医師―幕末から明治中期の島々― |
土手健太郎 |
華岡流門人 高階枳園 (たかしな きえん)について |
10:45~11:00 |
川嶌眞人 |
神谷弘孝と奥平昌高 |
大道近也 |
相馬事件―江口襄の相馬誠胤剖検所見を現代循環器学から考察した死因の探求 |
平井雄一郎 |
水戸天狗党とハンセン病――いくつかの〈可能性としての歴史〉 |
11:00~11:15 |
佐藤裕 |
アインシュタインと三宅速の交流 |
小島光洋 |
或る「精神分裂病」患者の診療記録の保管と利用に関する考察 |
上園慶子 |
日本四大眼科、筑前国田原家の診療状況 ―「文政2年(1819)眼目療治帳」より― |
11:15~11:30 |
西嶋佑太郎 |
野呂天然の解剖図譜について |
須長泰一 |
横浜一般病院のミショー医師について―日本文化研究の観点からー |
竹内薫 |
土肥慶蔵著『世界黴毒史』の書誌学的検討 |
11:30~11:45 |
海原亮 |
山崎文庫「御検使掛要書」について |
逢見憲一 |
わが国の明治以降第二次世界大戦前後を含む期間の死亡率低下と医療・公衆衛生の役割 |
平尾真智子 |
澤山保羅によるナイチンゲール『看護覚え書き』翻訳(1877年)の試み |
11:45~12:00 |
向静静 |
喜多村直寛における医学思想の変容:ホブソン漢文西洋医書からの影響 |
藤本篤二郎 |
高根達の経歴からみる明治期衛生行政への貢献 |
松﨑範子 |
地方におけるドイツ医学の受容 ‐北里柴三郎設立の熊本「輔元会」をもとに |
9月15日 |
9:00~12:10 |
9:00~9:15 |
一般講演D |
土屋江里子 |
1832年解剖法成立の経緯 |
一般講演E |
三鬼丈知 |
『医学啓源』所引「主治秘要」考 |
一般講演F |
山口静子 |
貝原益軒『養生訓』と養生思想 |
9:15~9:30 |
武田克彦 |
20世紀初めに脳の全体論の復興に影響を与えた思想について |
加畑聡子 |
『天聖銅人腧穴鍼灸図経彙攷』に見える欄外注について |
趙菁 |
『日本衛生文庫』の歴史的価値の再認識・再創出 |
9:30~9:45 |
月澤美代子 |
『血清病』再考-フォン・ピルケのリサーチ・プロジェクトー |
王天恵 |
丁福保訳『病理学材料実地練習法』の底本に関する考察 |
鈴木紀子 |
日清戦争における衛生隊編成と看護 |
9:45~10:00 |
遠藤花子 |
『タイタス・アンドロニカス』にみる狂気 |
中川俊之 |
初期経絡治療における脈状診の研究 |
10:00~10:15 |
坂井建雄 |
緒方洪庵訳『人身窮理学小解』と19世紀までの東西の解剖学・生理学 |
永塚憲治 |
新出の房中書『玉華真経』について |
長田直子 |
幕末期の笠間藩医赤松桐蔭『詩稿』について |
10:15~10:30 |
町泉寿郎 |
堺・半井家の歴代とその肖像 |
黒野伸子 |
濃尾地震における吉益雄太郎の救護活動と地域医療への貢献 -小寺家文書と周辺資料の統合から- |
本村育恵 |
琉球の牛痘法導入と医療宣教師ベッテルハイム |
10:30~10:45 |
吉川澄美 |
『九九選方』における味岡三伯の基本81薬方と分類法 |
島山奈緒子 |
京都北部の医家である太田家(太田典禮生家)史料の全容 |
松木宣嘉 |
内藤記念くすり博物館所蔵の服部甫庵旧蔵書について |
10:45~11:00 |
西巻明彦 |
医術と兵学思想 |
星野卓之 |
愛洲薬に関する江戸時代の古医書記載 |
長野仁 |
《百腹図説》継承者の前田春策を酷評する18世紀の患者学 |
11:00~11:15 |
佐藤弘一郎 |
松葉杖はいつからあるのか |
杉田克生 |
ブルッセル医学博物館訪問記 |
中村安秀 |
海外と日本の母子健康手帳の歴史的発展に関する比較研究 |
11:15~11:30 |
志村俊郎 |
済生学舎と野口英世 ―野口博士15年ぶりの一時帰国を中心にー |
木下浩 |
現存する旧佐伯独立隔離病舎〜地域における隔離の実態解明に向けて~ |
柳川錬平 |
スペイン風邪と新型コロナウイルス感染症とで含嗽の扱いはどう変わったか? |
11:30~11:45 |
渡部幹夫 |
塩田廣重の第一次世界大戦下日本赤十字社フランス派遣救護班記録と島崎藤村の記述 |
相川忠臣 |
「結核」の始まりと復活について |
山形悠 |
近代本草学の保存と変遷 ―漢方への視点 清水藤太郎の動向を中心に― |
11:45~12:00 |
竹原万雄 |
『明治二十八年福島県虎列剌病流行紀事』の研究 |
廣川和花 |
戦前期日本のハンセン病療養所における入退所の構造:九州療養所「患者身分帳」の分析 |
澤井直 |
順天堂第3代堂主 佐藤進の水戸光圀評伝について |