日本医史学会では毎月、原則第4土曜日午後2時より例会を開催しております。
開催日時・場所・形式については下記をご覧ください。
演者は会員であることを原則としますが、聴講者に制限はありません。興味のある方は誰でも参加できます。
なお、会員・聴講希望の方には、メールでオンライン聴講について連絡しています。メールが届いていない場合にはお問い合わせください。
発表希望者は学会事務局に連絡して下さい。

日 付 演者 ・ 演題 備 考
2025年
4月26日(土)
「華岡青洲の弟子2人:鎌田玄台と高階枳園」
  土手健太郎(愛媛県立中央病院 麻酔・集中治療センター)
鎌田正澄玄台は華岡流の麻酔法,外科手術法を西日本に広め,日本の麻酔科学史上重要な働きをした人物である。寛政6年伊予大洲生まれ。5年間春林軒学び、帰郷後、青洲から学んだ医術を応用して多くの難病を治療した。高階経支梉園は京都で診療したことが現在も伝わっている数少ない華岡青洲の門弟である。高階経宣枳園の息子。文政4年に春林軒に入塾、文政11年頃執事(門弟筆頭)を勤めたのち退塾。梉園の著書『瘍医活談篇』には、麻沸湯投与下手術の記載がある。
「江戸中期の医家と儒者の知的ネットワーク
            :古方派医家における思想的継承と対立」
  向静静(立命館大学)
拙著『医学と儒学:近世東アジアにおける医の交流』に基づき、江戸時代の古方派医家と古学派儒者との知的ネットワークに注目し、古方派「四大家」である後藤艮山、香川修庵、山脇東洋、吉益東洞らの思想的継承と対立の実態を検討する。また、古方派医学研究における問題点を指摘し、今後の研究課題について展望を示す。
二松学舎大学九段4号館 3F 4031教室でのハイブリッド
14:00より

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二松学舎大学九段4号館
5月24日(土)
14:00~15:00
「「アキレス腱」命名の過程について」
  澤井直(順天堂大学医学部医史学研究室)
古代ギリシアの叙事詩に登場する英雄アキレスの名を冠した「アキレス腱」は、医学の非専門家にも浸透している、もっとも有名な冠名解剖用語である。また、名称だけでなく、アキレスの唯一の弱点であったことに由来するというエピソードも広く知られている。しかし、この名称の登場は意外に新しく、17世紀末に命名されたという説が定説となっている。本発表では16世紀以降の解剖学書でどのような名称が使用されていたか、また、腱の記述においてどのようなエピソードが付帯していたかを調査し、その命名の過程をたどる。
15:00~16:00
「『相良知安関係文書』による新発見」
15:00~15:15「相良家資料の紹介」
  相良隆弘(佐賀医学史研究会)
このたび刊行された『相良知安関係文書』(佐賀城本丸歴史館、2024)には、佐賀県立図書館所蔵相良家資料や各地の図書館等から相良知安関係文書を収集し、翻刻しました。 そのなかに「医制略則」、 永松本「医制」、公布本『医制』など「医制」に関する資料があり、 とくに 相良知安がまとめた「医制略則」は 「医制」の原案であることが判明したので、 そうした相良知安関係文書の紹介とそうした相良知安関係文書の紹介と意義を解説します。
15:15~15:50「「医制」を立案した相良知安とその思想」」
  青木歳幸(佐賀大学地域学歴史文化研究センター)
相良家資料を読み解くと、「医制」立案者が長与専斎であるというのがこれまでの多くの医学史研究者の説でしたが、 じつはそうではなくて相良知安と第一大学医学校グループらが 「薬剤取調之方法」、 「医制略則」「医制」を立案したこと、 また「医制」への佐賀藩の影響などを史料によって、この例会報告を 通じて従来の学説の修正をはかります。
・会場では『相良知安関係文書』を割引販売いたします。部数には限りがございますのでお求めの先生はお早めにご来場いただくか、事務局まで取り置きのご連絡をいただけますようお願い申し上げます。
二松学舎大学九段4号館 3F 4031教室でのハイブリッド
14:00より

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6月28日(土)
「中国における感染症の歴史」
  李建民(台湾中央研究院歴史語言研究院)
  講演言語:中国語(日本語通訳あり)

【日本醫史學會6月例會】
李建民研究員
講題:「中國的感染症歷史」
所屬:台灣中央研究院歷史語言研究所
語言:中文(附日語翻譯)
 本次日本醫史學會6月例會,特別邀請來自台灣的李建民教授進行專題講演。
二松学舎大学九段4号館 3F 4031教室でのハイブリッド
14:00より

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