第63巻 第2号
通巻 第1566号

平成29年6月20日発行

目次

表紙絵解説

プログラム

特別講演

特別講演 「昭和・平成の医学の歩みを未来へ」 によせて
猪飼 祥夫

特別講演Ⅰ

Ⅰ 放射線画像システムの発展史と将来像
伴  隆一

特別講演Ⅱ

Ⅱ 歯科分野の発展と未来展望 ―歯科治療における術者中心のシステムの構築―
石田 雅司,Daryl R. Beach,小佐々晴夫

特別講演Ⅲ

Ⅲ 夢分析: 「もの言う分析」 から 「もの言わぬ分析」 へ ―「解釈」 から 「沈黙」 へ―
秋田  巌

一般口演

1 赤木家の人々とその蔵書
清水 信子
2 池田瑞仙と 『唇舌帖』 の考察
西巻 明彦
3 「須佐之男厄神退治図」 (葛飾北斎) に描かれた病
鈴木 則子
4 三国・両晋・南北朝の佚亡医書に見られる灸法記載
川端かおり
5 明治女医の一側面 ―鬼才・油川太嘉
三﨑 裕子
6 第二次大戦後のわが国80大学の医学教育カリキュラムにみる “アメリカ医学” の変容
逢見 憲一
7 頼春風と頼家
松岡 尚則,田中耕一郎,別府 正志,並木 隆雄
8 東福寺荘厳院にある吉益東洞と中西深斎の墓の現状について
黒川 達郎
9 戊辰戦争における銃創看病人の始まり
鈴木 紀子
10 森祐晴と泊雲塾
飯塚 修三
11 明治政府お雇い外国人医師スクリバ博士の人物像と人柄 ―その生涯と家系―
高橋日出雄,高橋  薫
12 細川忠興の眼病と江戸時代初期の眼科
谷原 秀信
13 老官山漢墓出土 『六十病方』 の知見
真柳  誠
14 讃岐尾池家,備中赤木家の資料を中心とする18世紀瀬戸内地域の医学に関する考察
町 泉寿郎,中澤  淳
15 中国伝統医学と道教 (第37回) 「道教と禅」
吉元 昭治
16 易経と東洋医学との関わり
権藤 寿昭
17 時代と実用性から見た乃木式義手の検証 ―作業療法の視点から―
木村奈緒子,鈴木 紀子
18 明治期日本の職人の製作した皮下注射器 ―佐倉市所蔵・佐藤恒二旧蔵資料から―
月澤美代子
19 合田強の 『医道聞書』 について
板野 俊文
20 宮崎の風土病
大西 雄二
21 日本の醫制へのオランダの医療監理法の影響
相川 忠臣,ハルメン・ボイケルス
22 鹿児島の医療史について
園田 真也
23 台湾総督府文書にみる日本統治下台湾における精神病者監護法および精神病院法の実施
橋本  明
24 済生学舎を創設した長谷川泰の思想的系譜 ―鵜殿春風の果たした役割―
殿﨑 正明,山本  鼎
25 『精神障害者問題資料集成 (戦後編)』 の構想
岡田 靖雄
26 外科医アストリー・クーパー卿の教え
柳澤 波香
27 東京薬科大学所蔵の先哲遺墨
小曽戸 洋
28 京都帝国大学医科大学の医化学講座初代教授荒木寅三郎とその一門について
中澤  淳
29 近代初期の医学書誌目録における 「医学学習指南書」 の記載について
澤井  直
30 賀川玄悦の学統―賀川嫡家と大阪賀川家との関係について
今井  秀
31 東洋女子歯科医学専門学校校長・宇田尚 (第3報)
永藤 欣久
32 わが国の医師免許制度の法制化について ―『吾園叢書』 所収 「医師営業規則」 草案より―
樋口 輝雄
33 敦煌巻子医書2点の綴合
沈  澍農
34 「元気」 と 「原気」 考
王  明強
35 影宋本 『重廣補注黃帝内經素問』 版本諸問題について
王  旭東
36 『経絡明弁』 について
鶴田 泰平
37 指圧術について
清野 充典
38 『十五指南篇』 診切指南篇所載の脈法記載について
中川 俊之
39 江戸期河内地方の儒医たち その日常生活について
田中 祐尾
40 宇治田雲庵 『医学弁害』 (1680) の 「病家類」 にみる医の実践対象としての病家
平尾真智子
41 傷寒雑病論以降,補土派と補腎派の成立についての一考察
荘  明仁
42 地方藩医の江戸勤学 ―米沢藩医水野道益 「杏陰日録」 の検討
海原  亮
43 研医会図書館所蔵森約之書入れ本 『脈学輯要』 について
安部 郁子
44 味岡三伯一門の薬性薬効論: 『薬性知源』 『本草抜書』 『薬性記』 とその講義録
吉川 澄美
45 小坂元祐撰 『十四経絡発揮広要』 について
加畑 聡子
46 浅田宗伯門人,中野康章にみる漢方医学の継承と古書の蒐集
野尻佳与子
47 『和脩脈書』 について
木場由衣登
48 岡部素道著 『臨床鍼灸治療学』 について
周防 一平,小田口 浩,花輪 壽彦
49 『香川修庵医談』 に残る後藤艮山 『病因考』 の研究
星野 卓之,小田口 浩,花輪 壽彦
50 日本における 『茶経』 の受容について ―陸羽の卒年と交流を記す資料ほか―
岩間眞知子
51 新出の香川南洋の門人録について
永塚 憲治,松岡 尚則
52 医学のシルクロード
松田 博子
53 占領期の衛生教育に関する研究 ―“Information Unit” の組織化について―
田中 誠二,杉田  聡,丸井 英二
54 20世紀欧米と日本の美術解剖学史
加藤 公太,岡村 太郎,坂井 建雄
55 養育院の最も古い史跡: 明治6年に建立の大雄寺の養育院『義葬之塚』について
稲松 孝思
56 古代ギリシャ医学 (AD3世紀以前) におけるカルキノスの症候論
堀   忠
57 フォルデルマンのオランダ領東インド刑務所給食調査と脚気研究との関連
山下  龍
58 モリソンの伝統医療観
郭  秀梅
59 ゲーテと医療(第2報) ―二代の侍医 父フーフェラントと子フーフェラントとの関係―
鈴木 重統
60 日本海海戦におけるロジェストヴェンスキー提督の受傷状況と治療経過
柳川 錬平,坂井 建雄
61 京都帝国大学医学部における戦時動員と戦後
末永 恵子
62 17世紀イギリスにおけるアルコールの害と 『オセロー』
遠藤 花子
63 医師 村上英俊が編纂した本邦初の仏和辞書 「佛語明要」
小林  晶
64 京都・岡崎町の解剖場
八木 聖弥
65 永松東海と日本薬局方
青木 歳幸
66 CDCの歴史から学ぶ事
加藤 茂孝
67 山根文策小伝 ―特にその人脈を中心に―
志村 俊郎,都倉 武之
68 内科学教科書の結核病因についての記述の変遷: ベルツの 『内科病論』 を中心に
渡部 幹夫
69 華岡家へ入門した門人たち ―2200人を上回るわが国最大の医学塾―
梶谷 光弘
70 華岡青洲の弟子・小田順亭と帆足萬里の弟子・小田魯庵が同一人物である証拠の発見
金谷  貢,金谷 桂子
71 『華岡青洲先生及其外科』 収載の 「華岡青洲先生春林軒門人録」 の期日は入門日である
金谷 桂子,金谷  貢
72 「活物窮理」 の四文字が華岡青洲の標語である
松木 明知
73 『万安方』 と 『福田方』 におけるいわゆる 「経外奇穴」 について
橋本 史代
74 天野芳太郎氏から秋田義雄博士に贈られたプレインカの頭蓋骨
猪飼 祥夫
75 『診家枢要』 について
宮川 隆弘
76 耳鳴について
三浦  喬
77 『鍼灸遡洄集』 について
岩田源太郎
78 『経験漢方処方大成』 について
坂田 幸治,小林 義典,小田口 浩,花輪 壽彦
79 森立之 『素問校注』 の巻一について
澤谷 直子
80 万全の鍼灸
橋本 典子
81 お雇い外国人医師 ショイベの素顔 ―「愛するお母様!」 へ 「あなたの息子ボート」 より―
葉山美知子
82 チェーホフの作品における医師像
藤倉 一郎
83 西鶴作品にみる身体に関する語 (五)
計良 吉則
84 『緒方洪庵歌集』 にみる 「老」 のうた
小曽戸明子
85 『脈賦』 について
水溜 亮一
86 『皇国名医伝 (正編)』 の版本について
吉岡 広記,山田 恵美

The 118th General Meeting of the Japan Society of Medical History
 
投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付