第52巻 第1号
通巻 第1521号

平成18年3月20日発行

目次・表紙絵解説

プログラム

招聘講演

精神医学の先達・国際人向笠広次
鈴木二郎

特別講演

日本整形外科の歴史と田代家
蒲原宏

会長講演

中津藩蘭学とパイオニア精神―明治前後の中津医学史を中心にして―
川嶌眞人

シンポジウム 市民公開講座

刺激伝導系発見100年田原淳記念シンボジウム―蘭学の里・城下町中津と医学史―

「天然の奇士」前野良沢
鳥井裕美子

シーボルトと奥平昌高
石田純郎

中津藩医村上玄水と大江春塘―地方藩学者の条件と可能性について
ミヒェル・ヴォルフガング

日本の歯科免許第一号者 小幡英之助
樋口輝雄

田原淳と心臓刺激伝導系―原著からみる知られざる事実―
島田達生

一般演題

明治14年出版佐藤英白訳「華氏電気療法」とA.M.Hamilton の原著について
渡部幹夫,筒井淳治

『傷寒金鏡録』の思想についての考察
西巻明彦

コロトコフの「血圧測定の問題について」第2報と討議
藤倉一郎

華岡流の麻酔法はなぜ幕末に急速に衰退したのか
松木明知

石原忍と心理学
鈴木聡志

Sylvius の解剖学書における分類と名指し
澤井直

ガレノスとヴェサリウスの解剖学の比較研究(4)―皮静脈を例にとって
坂井建雄

模倣の中の創意―九州大学医学部所蔵人体模型の結紮部位表現
月澤美代子

江戸時代に制作された木骨に関する研究―星野木骨,各務木骨,奥田木骨の比較―
片岡勝子

『今昔物語集』の中の身体に関わる表現(1)
計良吉則

占領期の医療・看護に関する出版物の検閲(2)―九州で発行された保健婦の雑誌―
大石杉乃,喜多加奈子,平尾真智子,芳賀佐和子

大正時代都市政策として導入された大阪市学校看護婦事業
杉浦守邦

本邦嚆矢の産院設立者 村松志保子の安生堂とその慈善事業
石原力,原島早智子

明治期の一避病院における看護管理の状況
上坂良子,水田真由美

高木兼寛の健康教育観に関する研究(第1報)―臨時教育会議での小学校教育改善に関する発言内容から―
蝦名總子,平尾真智子,芳賀佐和子

「陸軍軍医学校防疫研究報告」Ⅱ部―(その1)―その概略について
莇昭三

占領期における急性感染症の発生推移(1946年―1948年)
田中誠二,杉田聡,森山敬子,丸井英二

衛生技術官の主張とその背景―『日本公衆保健協会雑誌』の記事を中心に
横田陽子

『大日本私立衛生会雑誌』にみる公衆浴場
川端美季

『病名彙解』所載の鍼灸
杉浦雄

明治期における医学図書館の設立
寺畑喜朔

日本医科大学の前身済生学舎が突然廃校になった真実の経緯―東京帝国大学教授陣の圧力
殿崎正明,唐沢信安,岩崎一

済生学舎から日本医科大学への懸橋となった第三代学長 塩田廣重
岩崎一,殿崎正明,唐沢信安

収蔵『刀圭雑誌』創刊号(明治11年)について
田中祐尾

「野口英世」と済生学舎で同級であった石川東悦医師の残した写真と試験問題について
志村俊郎,唐沢信安,石川康悦,寺本明

関東大震災における佛蘭西寄贈病院
小林晶

エリザベス・ガレット・アンダーソン病院の設立について
柳澤波香

住民による健康増進活動の形成(その3)―沖縄県「佐敷町」における実践から―
杉山章子

京都岩倉において精神病者家族的看護を可能にしたもの―大岩,阿波井との比較において
中村治

戦前における精神病者の公立監置室について
橋本明

精神障害者通院医療費公費負担制度の40年―活動しながらの歴史について―
岡田靖雄

占領期の婦人雑誌に掲載された灸に関する記事「プランゲ文庫」より見る
奥津貴子

桑木灸について
上田善信

『名家灸選』所収の救急の灸法
鶴田泰平

中国における内障に対する外科的治療について
宮川隆弘

「刺絡」の名称に関する考察
友部和弘,小曽戸洋

晋代から宋代における「七死脈」の成立
木場由衣登

「脈経」中に見える脈状の相関関係
中川俊之

国立公文書館内閣文庫所蔵の脈書『診脈要捷』について
吉岡広記

「法闡院病中日記」と島田筑波
深瀬泰旦

杉田玄白と因伯の漢方医師
高橋伸明

ドイツ留学中の森鴎外とザクセン軍団―ザクセン州立中央文書館の資料から―
武智秀夫

C.Wフーフェランドの長生法と日本の養生書の沿革
山田英雄

平野重誠『養性訣』(1835)にみる実践的医療者の養生観
中村節子,平尾真智子

生体実験を拒否した生理学者横山正松
末永恵子

ヒポクラテスの木・2006―アンケート,現地踏査による現状の調査―
稲松孝思

新宮凉庭訳述の「続内科則」について
中西淳朗

死生観の歴史的観察
杉田暉道

適々斎薬室膠柱方について―村上医家史料館蔵品を中心に―
古西義麿

江戸時代における輸入漢薬の流通について―江戸送り漢薬八品を中心に―
羽生和子

田原養伯の往診用薬箱について
中村輝子,遠藤次郎,ミヒェル・ヴォルフガング,奥村武

竹川竹斎と軽粉雑記
西井易穂

中国伝統医学と道教(第26回)陰隲文
吉元昭治

「初学人身窮理」松山棟庵・森下岩楠訳本のオリジナル本について
島田和幸

豊後杵築の医学史・補遺
佐藤裕

趙開美の『仲景全書』と『宋板傷寒論』
真柳誠

「西医学東漸史話」の仮製本について
秦温信,島田保久

菊池東水著『解馬新書』について
松尾信一

『五輪砕』の検討
遠藤次郎,中村輝子

『『診病奇?』』中の「無名氏」は島浦和田一である
大浦広勝

日本古医書と漢文―大塚文庫資料の文体別・形態別分類
町泉寿郎,小曽戸洋

曲直瀬養安院文書の研究(4)―補遺
小曽戸洋,町泉寿郎

医学古典における「大指間」の意味について
天野陽介,宮川浩也,小曽戸洋,石野尚吾

The 107th General Meeting of the Japan Society of Medical History
編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付