第41巻 第2号
通巻 第1478号

平成7年5月20日発行

目次・表紙絵解説

プログラム

会長講演

日本における血液学・輸血学史の流れより
日比野進

特別講演①

飛騨の庶民・農民の生活史から得られたもの―往還寺過去帳の研究
須田圭三

特別講演②

江馬家文書世界を生きた人々
岩崎鐵志

特別講演②

尾張藩・名古屋を中心とした江戸時代の医療の流れ
奈倉道治

一般口演

『扶氏診断』訳者への疑問―島村鼎甫の可能性―
津下健哉

石阪堅壮(肝吸虫発見者)の著述について
中山沃

芸南の先人たち 特に『迨孫疫痢考』をめぐって
江川義雄

尾張・三河の種痘史 補遺
山田英雄,山内一信,高橋昭

『元禄世間咄風聞集』所載の医薬学関連の咄
浜田善利

産科医兼子元隣とその著書『産科成解』(1)
奈倉道治

古代における瀉血
藤倉一郎

江戸前中期の瀉血療法
友部和弘,真柳誠

魯迅医学筆記について
泉彪之助

名古屋における太田正雄
長門谷洋治

富士川游と看護療法
平尾真智子

藤浪鑑先生病症記・葬送記及び追悼文集について
杉立義一,杉山武敏

三浦梅園における獣胎解剖の視座
近藤均

永富独嘯庵(『漫遊雑記』1763年)にみる「狂」の用語について
小曽戸明子

精神科病医アルブレヒト・フォン・ローレツ
岡田靖雄

アルブレヒト・フォン・ローレツの研究(2)
小形利彦,エリック・ラブル

長崎家収蔵の『折肱録』について
正橋剛二

長崎浩斎筆『味噌欺録』と[淋石]
寺畑喜朔

杉田玄白門人高峰幸庵について
津田進三

向井元升と『紅毛流外科秘伝』について
ヴォルフガング・ミヒェル

藍屋佐兵衛の妻と勝股元碩の妻―青洲の乳癌患者について―
松木明知

不破家華岡流手術図について
山内一信,不破洋

明治期ドイツ留学もしくは視察した眼科医達
奥沢康正,ユルゲン・コバチ

サロモン氏産科鉗子
石原力

済生学舎廃校後の各種講習会及び私立東京医学校・私立日本医学校
唐沢信安

『日本聖公会教役者名簿』記載の来日外国人医師について
高安伸子

宇良田唯子とその時代
三崎裕子

池田文書と侍医制度
遠藤正治

医学系の海外留学生(韓国1896-1945)
竒昌徳

幕末から明治中期にかけての英米系医学の受容
大滝紀雄

第二次大戦後の医学教育変革について
酒井シヅ

暉峻義等の社会衛生学への傾斜
三浦豊彦

中国医学と道教(ⅩⅥ・西遊記)
吉元昭治

雲夢睡虎地秦墓竹簡にみるらい病の診断と法律
猪飼祥夫

『素問』・『霊枢』における非医籍からの引用
岩井佑泉

南化本『史記』幻雲附標に引かれる『存真環中図』について
宮川浩也,真柳誠,小曽戸洋

蘇頌と『図経本草』
王少麗

幻雲が引用した『東垣十書』
真柳誠,宮川浩也,小曽戸洋

北尾春甫著『当壮庵医按』について
安井広迪

月舟寿桂から曲直瀬道三へ―『禅本草』をめぐって
小曽戸洋,宮川浩也,真柳誠

[銭匕]は[銭上]の訛
郭秀梅,岡田研吉

徳川昭武公の[順天堂入院日誌]について(第1報)
中西淳朗

本邦最初の血液学書入沢達吉纂訳『血液病理学及図譜』について
会田恵

臨床検査という言葉の発祥と内容の史的推移―特に臨床検査技師の発展との関連について
谷島清郎

医療関連資料(史料)の現状と問題点
網野豊,酒井シヅ

名古屋市博物館所蔵の木骨について
蒲原宏

[みる]ための画像と[みせる]ための画像
高比良英輔

新幹線の発音は〔 ʃinkənsenk 〕か-学術語のカタカナ書きについて-
柴田幸雄

西紀町のアスクレピオス像
石原理年

患者の心性および「よい患者」の歴史的考察
杉田暉道

古代日本に於ける呪術医療の思想的基盤
稲垣直

「花園天皇宸記」に表われる花園天皇の口腔並に顔面の疾病について
戸出一郎

葛原勾当日記にみる歯痛と気象
新藤恵久

エナメル質微細構造の歴史
西巻明彦

敗戦・陸軍少佐青酸自殺・救命処置・蘇生
中室嘉祐

軍医療発足のさいにみられた東校と兵部省の確執
深瀬泰旦

陸軍軍医講習生仮規則
黒澤嘉幸

史料としてのオランダの「解剖学講義」の画
石田純郎

G・ビドロ-の楽譜
中原泉

フランスのムラージュ(蝋製皮膚病模型)について
今泉孝

ジョン・ハンター再考
栗本宗治

P・J・デソーとその処置デプリドマンについて
大村敏郎

マルチェッロ・マルピーギの医学論
伊藤和行

Moritz Heinrich Romberg ―そのプロフィールと「脊髄癆」・「半側顔面萎縮症」・「群発頭痛」の原著―
高橋昭,伊藤泰広,白水重尚

オキュペーショナル・セラピー(OT)の発展―米国と日本の比較―
鈴木明子

東西医学交流史の一側面―脳研究者ハルトヴィヒ・ケーレンベック(1897-1984)の意識論の背景
濱中淑彦
The 96th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付