第66巻 第2号
通巻 第1578号

令和2年6月20日発行

目次

表紙絵解説

プログラム

会長講演

131
多くの偉人を輩出した日本医科大学前身の済生学舎と本学関連史料
弦間 昭彦

基調講演

133
庶民の医療における済生救民と長谷川泰
志村 俊郎

シンポジウム 「医療史から済生救民を考える ―長谷川泰をめぐる人々―」

135
1 順天堂第二代堂主佐藤尚中の生涯と事績
澤井  直

137
2 長谷川 泰(たい)の内務省時代に泰に多大な影響を与えた後藤新平について
藤倉 輝道

139
3 済生学舎と野口英世
森田 鉄平

141
4 長谷川泰と北里柴三郎との接点,特に伝染病研究所の設立において
檀原 宏文

理事長講演

142
現代医学のルーツはどこにあるのか
坂井 建雄

特別講演

144
華岡青洲の医学と思想に関して最近明らかになったこと
松木 明知

教育講演

146
I わが国におけるパラリンピックの父―中村 裕博士
小林  晶

148
II 国際医療協力における5つの壁を考える
山本 保博

市民公開講座

150
心に生きる日野原重明先生 ―30年余の豊かな学び,そして未来―
柳田 邦男

特別展示

151
本学関連史料―要旨
 

一般口演(5は欠番)

152
1 奈良時代の 『金光明最勝王経』 の修法と香薬
安部 郁子

153
2 江戸時代の医療活動にみる看護
山口 静子

154
3 戊辰戦争の記録にみる 「看護」
鈴木 紀子

155
4 私立日本医学校卒業生井口乗海の戦前の看護教育への貢献
平尾真智子

156
6 傷寒論条文で見られる「反」字の語法研究
荘  明仁

157
7 薬・穴・脈からなる初学医書の比較検討 ―16世紀における医学伝授の書誌的考察―
松木 宣嘉

158
8 村井琴山 『方極刪定』 に対する批判とその現代的意義 ―ICD-11「薬方の証」記述に向けて―
星野 卓之,小田口 浩,花輪 壽彦

159
9 吉益東洞に対する批判の一考察
西巻 明彦

160
10 あまり知られていないシーボルトの業績―音楽を中心に
由比 文顕,中山 茂春

161
11 高良斎著 『蘭法内用薬能識』 とハルバウル選定 Formulier 及びその高野長英訳の比較
相川 忠臣

162
12 ゲーテと医療 (第5報) ―ヴィルヘルムマイスターの修業・遍歴時代に宿るゲーテの医師像―
鈴木 重統

163
13 ビルロート教授 (ウイーン大学) の医学的業績と彼の音楽サロン ―医学史・音楽史のコラボ―
権藤 寿昭

164
14 江戸後期に存在した茶の効能を記す書 『茶茗功能記』
岩間眞知子

165
15 『彌性園方函』 の日本医書引用についての研究
三鬼 丈知

166
16 江戸時代都市大坂の医師身分 ―療治証文の社会的意義について―
海原  亮

167
17 佐賀藩医相良柳庵・相良弘庵 (知安) の系譜について
相良 隆弘

168
18 明治12年の 「医師免許規則」 施行前に東京府病院で実施された医術試験について
樋口 輝雄

169
19 天津における宇良田唯子の足跡
三﨑 裕子

170
20 北里伝説の再検討 ―帝大3教授はコッホに 「門前払い」 されたのか―
月澤美代子

171
21 日本の精神科医療史のなかの長谷川泰
岡田 靖雄

172
22 平安貴族社会にみる病気治療の諸相 2
坂本 陽子

173
23 網膜芽細胞腫:診断と治療の歴史 II
柳澤 隆昭

174
24 第二次世界大戦期の日本の結核問題
渡部 幹夫

175
25 ペラグラ 第3報 ―シェアクロッピング制度とその影響―
伊藤 泰広

176
26 整骨新書以前の骨学
木村 明彦,木村 直明

177
27 木版彩色 『九蔵之圖』 について
島田 和幸,内藤美智子

178
28 吉雄流外科2 乳癌篇
板野 俊文

179
29 広田伝亮の 「見聞録」 と1820年代初期の春林軒における医療
松木 明知

180
30 華岡流医師,進藤寛作について ―麻沸湯はクロロホルムよりも優れている―
土手健太郎,矢野 雅起,藤谷 太郎,高石  和

181
31 尼瀬の刃物名工 鳥井代五郎則安
岩原 良晴

182
32 後藤艮山の系譜と一族の墓について
今井  秀

183
33 小浜藩藩医木下宗白の系譜と明治期以降の我が国産婦人科医学へのかかわり
石川  源

184
34 大阪府立中之島図書館所蔵 『鑑』 と西忍 『薮明集』 の関係について
鈴木 達彦,平崎 能郎,並木 隆雄

185
35 多紀元簡 『槴中鏡』 について
成  高雅

186
36 楂考書屋と黒川文庫 ―考証家の本を中心に―
吉川 澄美

187
37 『医経千文』 にみる芦東山の医学
町 泉寿郎

188
38 日本統治期における台湾人 「助産婦」 養成開始の人脈的背景
阿部奈緒美

189
39 台湾における医療宣教師 (missionary doctors) の歴史
福永  肇

190
40 戦後台湾精神医療と龍發堂スキャンダル
橋本  明

191
41 福井崇蘭館旧蔵元明養生書について
劉   青

192
42 北山友松子の医学 ―『傷寒論』 への注目―
向  静静

193
43 淡輪元潜と,その関連書物等について
池内早紀子

194
44 『博済病院塾則』 について
永塚 憲治

195
45 北京大學藏西漢竹書 『蒼頡篇』 の病名について
猪飼 祥夫

196
46 森立之の自筆稿本 『本草経攷注』 について
郭  秀梅

197
47 近代中国における基礎医学用語の変容について
松本 秀士

198
48 大谷大学所蔵のヘルンレ文庫について
島山奈緒子,三鬼 丈知,猪飼 祥夫,多田 伊織

199
49 国民優生法による第二次大戦前後 (1941~47年) の優生手術・不妊手術件数の定量分析
逢見 憲一

200
50 戦後日本の衛生教育に関する研究 ―楠本正康『衛生教育概論』の検討―
田中 誠二,杉田  聡,丸井 英二

201
51 岩手県沢内村の挑戦:世界のミラクルはなぜ他地域に普及しなかったのか?
中村 安秀

202
52 日本におけるハンセン病患者の隔離政策はなぜ長かったのか?
加藤 茂孝

203
53 我が国薬事制度と永松東海
青木 歳幸

204
54 東京市本郷区域における女子歯科医学校の設立
永藤 欣久

205
55 東京帝国大学医師スクリバの学外医療活動濃尾大地震における日本ドイツ協会の報告
高橋日出雄

206
56 明治初期の山口県における医術開業試験の実施について
中澤  淳,亀田 一邦

207
57 近藤次繁はなぜ野口英世の手術を行えたのか? 手術手技習得と日本形成外科の始まり
成島 三長

208
58 病院における医学史展示―「養育院・渋沢記念コーナー」 の試み
稲松 孝思

209
59 明治33年北清事変における本邦病院船事情
柳川 錬平

210
60 近代日本における医師と活動写真:日本医学映画研究会および実験治療社に注目して
藤本 大士

211
61 GHQ/SCAP/PHW文書の記録用覚書のセクション名の分析によるPHWの活動の変遷の考察
杉田  聡,田中 誠二,丸井 英二

212
62 旧庄内藩士末裔の三医師
黒羽根洋司

213
63 古記録にみる明治期の医療観と医療行動 ―小寺家文書と信玄病院帳簿をてがかりに―
黒野 伸子,大友 達也

214
64 熊本藩の医学教育と幕府医官
松﨑 範子

215
65 明治期の売薬 「喘息煙草」 と薬局方の歴史を通して見た日本の近代薬事行政における大麻の位置づけ
小清水敏昌,宮路 天平,津谷喜一郎

216
66 中国における奇穴の伝承
木場由衣登

217
67 中神琴渓の鍼灸
鶴田 泰平

218
68 鍼灸治療について
清野 充典

219
69 六部定位脈診の名称と形成過程について
中川 俊之

220
70 1928年東京開催の瑞西バーゼル大学耳鼻科ジーベルマン教授追悼会参加の三人のスイス人
高橋  薫,高橋日出雄

221
71 『コペンハーゲンの医学・哲学紀要』 に掲載された解剖所見
安西なつめ

222
72 医学学習指南書と医学書誌目録の類似性と相違性 ―リンデンの 『医学の手引』―
澤井  直

223
73 Lorenz Böhler の外傷外科医としての生涯
大幸 俊三

224
74 英国心臓疾患病院の設立とその軌跡
柳澤 波香

誌上発表

225
75 朝鮮の外科手術の先駆者である白光炫について
吉村 美香

226
76 西鶴作品にみる身体に関する語 (八)
計良 吉則

227
77 群馬県における明治前期のコレラ流行と対応 ―群馬県医学校山崎泰輔校長の日記から―
須長 泰一

228
78 『万病回春』 の初版本
小曽戸 洋

229
79 The Systematic Classic of Acupuncture/Moxibustion (英訳 『鍼灸甲乙経』) について
宮川 隆弘

230
80 (東寺) 済世病院における従事医師の推移と診療 (運営) 方針の変遷
八木 高秀

231
81 幕末期尾張藩における洋学普及への伊藤圭介の苦悩と貢献
山内 一信

232
82 石川元混撰 『灸穴図解』 に見る漢蘭折衷
加畑 聡子,星野 卓之,小田口 浩,花輪 壽彦

233
83 彌性園会計簿 (明治三十五年) にみる開業医の生活
田中 祐尾
The 121th General Meeting of the Japan Society of Medical History
投稿規定
編集後記
日本医史学会役員氏名・奥付