目次
表紙絵解説
プログラム
会長講演
多くの偉人を輩出した日本医科大学前身の済生学舎と本学関連史料
基調講演
庶民の医療における済生救民と長谷川泰
シンポジウム 「医療史から済生救民を考える ―長谷川泰をめぐる人々―」
1 順天堂第二代堂主佐藤尚中の生涯と事績
2 長谷川 泰(たい)の内務省時代に泰に多大な影響を与えた後藤新平について
3 済生学舎と野口英世
4 長谷川泰と北里柴三郎との接点,特に伝染病研究所の設立において
理事長講演
現代医学のルーツはどこにあるのか
特別講演
華岡青洲の医学と思想に関して最近明らかになったこと
教育講演
I わが国におけるパラリンピックの父―中村 裕博士
II 国際医療協力における5つの壁を考える
市民公開講座
心に生きる日野原重明先生 ―30年余の豊かな学び,そして未来―
特別展示
本学関連史料―要旨
一般口演(5は欠番)
1 奈良時代の 『金光明最勝王経』 の修法と香薬
2 江戸時代の医療活動にみる看護
3 戊辰戦争の記録にみる 「看護」
4 私立日本医学校卒業生井口乗海の戦前の看護教育への貢献
6 傷寒論条文で見られる「反」字の語法研究
7 薬・穴・脈からなる初学医書の比較検討 ―16世紀における医学伝授の書誌的考察―
8 村井琴山 『方極刪定』 に対する批判とその現代的意義 ―ICD-11「薬方の証」記述に向けて―
9 吉益東洞に対する批判の一考察
10 あまり知られていないシーボルトの業績―音楽を中心に
11 高良斎著 『蘭法内用薬能識』 とハルバウル選定 Formulier 及びその高野長英訳の比較
12 ゲーテと医療 (第5報) ―ヴィルヘルムマイスターの修業・遍歴時代に宿るゲーテの医師像―
13 ビルロート教授 (ウイーン大学) の医学的業績と彼の音楽サロン ―医学史・音楽史のコラボ―
14 江戸後期に存在した茶の効能を記す書 『茶茗功能記』
15 『彌性園方函』 の日本医書引用についての研究
16 江戸時代都市大坂の医師身分 ―療治証文の社会的意義について―
17 佐賀藩医相良柳庵・相良弘庵 (知安) の系譜について
18 明治12年の 「医師免許規則」 施行前に東京府病院で実施された医術試験について
19 天津における宇良田唯子の足跡
20 北里伝説の再検討 ―帝大3教授はコッホに 「門前払い」 されたのか―
21 日本の精神科医療史のなかの長谷川泰
22 平安貴族社会にみる病気治療の諸相 2
23 網膜芽細胞腫:診断と治療の歴史 II
24 第二次世界大戦期の日本の結核問題
25 ペラグラ 第3報 ―シェアクロッピング制度とその影響―
26 整骨新書以前の骨学
27 木版彩色 『九蔵之圖』 について
28 吉雄流外科2 乳癌篇
29 広田伝亮の 「見聞録」 と1820年代初期の春林軒における医療
30 華岡流医師,進藤寛作について ―麻沸湯はクロロホルムよりも優れている―
31 尼瀬の刃物名工 鳥井代五郎則安
32 後藤艮山の系譜と一族の墓について
33 小浜藩藩医木下宗白の系譜と明治期以降の我が国産婦人科医学へのかかわり
34 大阪府立中之島図書館所蔵 『鑑』 と西忍 『薮明集』 の関係について
35 多紀元簡 『槴中鏡』 について
36 楂考書屋と黒川文庫 ―考証家の本を中心に―
37 『医経千文』 にみる芦東山の医学
38 日本統治期における台湾人 「助産婦」 養成開始の人脈的背景
39 台湾における医療宣教師 (missionary doctors) の歴史
40 戦後台湾精神医療と龍發堂スキャンダル
41 福井崇蘭館旧蔵元明養生書について
42 北山友松子の医学 ―『傷寒論』 への注目―
43 淡輪元潜と,その関連書物等について
44 『博済病院塾則』 について
45 北京大學藏西漢竹書 『蒼頡篇』 の病名について
46 森立之の自筆稿本 『本草経攷注』 について
47 近代中国における基礎医学用語の変容について
48 大谷大学所蔵のヘルンレ文庫について
49 国民優生法による第二次大戦前後 (1941~47年) の優生手術・不妊手術件数の定量分析
50 戦後日本の衛生教育に関する研究 ―楠本正康『衛生教育概論』の検討―
51 岩手県沢内村の挑戦:世界のミラクルはなぜ他地域に普及しなかったのか?
52 日本におけるハンセン病患者の隔離政策はなぜ長かったのか?
53 我が国薬事制度と永松東海
54 東京市本郷区域における女子歯科医学校の設立
55 東京帝国大学医師スクリバの学外医療活動濃尾大地震における日本ドイツ協会の報告
56 明治初期の山口県における医術開業試験の実施について
57 近藤次繁はなぜ野口英世の手術を行えたのか? 手術手技習得と日本形成外科の始まり
58 病院における医学史展示―「養育院・渋沢記念コーナー」 の試み
59 明治33年北清事変における本邦病院船事情
60 近代日本における医師と活動写真:日本医学映画研究会および実験治療社に注目して
61 GHQ/SCAP/PHW文書の記録用覚書のセクション名の分析によるPHWの活動の変遷の考察
62 旧庄内藩士末裔の三医師
63 古記録にみる明治期の医療観と医療行動 ―小寺家文書と信玄病院帳簿をてがかりに―
64 熊本藩の医学教育と幕府医官
65 明治期の売薬 「喘息煙草」 と薬局方の歴史を通して見た日本の近代薬事行政における大麻の位置づけ
66 中国における奇穴の伝承
67 中神琴渓の鍼灸
68 鍼灸治療について
69 六部定位脈診の名称と形成過程について
70 1928年東京開催の瑞西バーゼル大学耳鼻科ジーベルマン教授追悼会参加の三人のスイス人
71 『コペンハーゲンの医学・哲学紀要』 に掲載された解剖所見
72 医学学習指南書と医学書誌目録の類似性と相違性 ―リンデンの 『医学の手引』―
73 Lorenz Böhler の外傷外科医としての生涯
74 英国心臓疾患病院の設立とその軌跡
誌上発表
75 朝鮮の外科手術の先駆者である白光炫について
76 西鶴作品にみる身体に関する語 (八)
77 群馬県における明治前期のコレラ流行と対応 ―群馬県医学校山崎泰輔校長の日記から―
78 『万病回春』 の初版本
79 The Systematic Classic of Acupuncture/Moxibustion (英訳 『鍼灸甲乙経』) について
80 (東寺) 済世病院における従事医師の推移と診療 (運営) 方針の変遷
81 幕末期尾張藩における洋学普及への伊藤圭介の苦悩と貢献
82 石川元混撰 『灸穴図解』 に見る漢蘭折衷
83 彌性園会計簿 (明治三十五年) にみる開業医の生活
The 121th General Meeting of the Japan Society of Medical History
投稿規定
編集後記
日本医史学会役員氏名・奥付