第47巻 第3号
通巻 第1503号

平成13年9月20日発行

目次・表紙絵解説

プログラム

会長講演

ライデン大学医学部の学統
吉田忠

特別講演

東北大学医学部前史
山本敏行

一般口演

占領期にて山梨県の看護政策に影響を与えたファーラー軍医
佐藤公美子

15年戦争と日本外科学会総会
莇昭三

海軍航空医学
黒澤嘉幸

看護婦規則下における准看護婦の実態―免状授与・資格要件・看護料金に関して
平尾真智子

大正3年の東京における発疹チフスの大流行について
渡部幹夫

本邦における神経心理学用語(「失語」など)の起源
濱中淑彦

"20世紀前半における京都・岩倉の"国際化"について(その1)"
橋本明

戦前期日本における精神病院収容患者の増加
鈴木晃仁

弘前藩『御国日記』にみる癲狂について
岡田靖雄

O・テムキンの『てんかんの歴史』にみる時代区分について
小曽戸明子

晩年の長谷川泰について
唐沢信安

司馬凌海―その名古屋時代(明治9~12年)
高橋昭

本邦篤志解剖第1号の執刀者と三田村日誌
宮下舜一

明治17年から21年までの医籍登録者について
樋口輝雄

日本における老人医学の源流
寺畑喜朔

医の心の歴史的考察
杉田暉道

セメント質微細構造の概念の変遷について
西巻明彦

狩野文庫(東北大学)と蓬左文庫(名古屋市)の古い馬骨図について
松尾信一

幕末維新期の蘭方医関島良致の生き方
青木歳幸

西洋医学所医師添田玄春の長崎留学
深瀬泰旦

尾張藩「御医師」の基礎的研究―1603~1836
岩下哲典

「乳巖姓名録」に現れた乳癌手術患者の予後
松木明知

華岡青洲自筆「丸散便覧序」
高橋均

『重訂解体新書』所引の『物理小識』について
陶恵寧

『蔵志』の解剖学的表現について―『阿蘭陀経絡筋脈臓腑図解』との比較
計良吉則

日本におけるテリアカの受容
中村輝子、遠藤次郎

大伴家持が献上した薬方
後藤志朗

和気広虫について
半井英江

近世初期の病理学・治療法―『古寫本 鍼灸秘書』による考察
戸田静男、亀節子

故松原三郎博士遺品中の一文書―イディッシュ語で書かれた医史学史料
泉彪之助、正橋剛二

ロイヤル・マーズデン病院の設立と発展
柳澤波香

ジョウジ・ワシントンの死について
藤倉一郎

古代インドの病理論書『マーダヴァ・ニダーナ』について
山下勤

『脈経』24脈状の構造分析―遅数と疎疾の相違点
中川俊之

三陰交の明堂関係医書の主治病證と経脈病證
木場由衣登

『扁鵲心書』の鍼灸について
北江龍也

鍼灸歌賦の研究―「玉龍歌」
宮川浩也

中国伝統医学と道教(第22回)「祝由」
吉元昭治

日本の鍼灸を輸入した中国民国時代鍼灸医学家―承淡安の業績について
宮川隆弘

中国医書にみられる糖尿病
魯紅梅

『傷寒雑病論』における卓越した考注
郭秀梅、加藤久幸

台湾故宮所蔵の日本関連古医籍
真柳誠

『蔵府和名攷』について
竹内尚

梅園資料館所蔵の医学書の紹介
佐藤裕

三輪東朔に関する新知見
友部和弘

知られざる医史学者・渡辺奎輔
町泉寿郎

足部に名前を残す2人のフランス人―ChopartとLisfranc
小林晶

Colles 骨折の嚆矢―フランス人医師 Claude Pouteau
清水陽人

"ガスパール・ボーアン "Theatrum anatomicum" について(2)―"Anatomica corporis virilis et mvliebris historia" (1597)との比較検討"
月澤美代子

レアルド・コロンボ『解剖学』におけるヒトと動物
澤井直

藤浪鑑教授とがんの疫学調査
青木國雄

網膜色素変性症患者の心理的側面に関する研究史
高林雅子

日露戦争時の傷病俘虜者の治療と看護状況
坪井良子

『明治43年5月 種痘名簿 吉備郡Ⅹ村役場』について
石田純郎

早矢仕有的とメディカルNPO・両幸社
中西淳朗

ハーバード大学図書館に残るヘボンの書簡
高安伸子

明治期ドイツ留学生の絵葉書
小田晧二

スクリバ博士の外科学系譜の疑義の訂正
蒲原宏

泉屋家文書の外科資料蘭文断簡、外科問考について
相川忠臣、ハルメン・ボイクルス、中西啓

越中高岡見在江戸後期蘭語医事資料について
正岡剛二

シーボルトと眼科医伊東昇迪
酒井シヅ

大英図書館で新たに発見された、ケンペルによる灸所鑑の翻訳草稿について
ヴォルフガング・ミヒェル

公家・寺院日記から見た眼科の動向
奥沢康正

宗田文庫本『切紙東井御釈談』について
小曽戸洋

導道が曲直瀬道三に授けた印可状
遠藤次郎、中村輝子

『煙蘿子針灸法』について
上田善信

「灸鍼図」の考察
篠原孝市

『頓医抄』における脈法
吉岡広記

金瘡医と『金瘡療治鈔』
アンドリュー・ゴーブル

三位法眼考
石原力

誌上発表

高野長英から大窪綱介宛の書翰
杉立義一

中日疫病史における伝染説提唱の先覚者―呉有性と橋本伯寿
邵沛
The 102th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
1999年医史学関係文献目録
投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付