第31巻 第2号
通巻 第1438号

昭和60年4月30日発行

目次

特別講演

西ドイツにおける医史学教育について
エドアルド・サイドラー
Medical History Instruction in West Germany
Eduard Seidler

中国医史学の35年
李経緯

会長講演

華佗の麻酔薬について
松木明知

シンポジウム

「医の倫理」といわゆるBioethics ―医学史的考察
川喜田愛郎

日本における「医の倫理」
大塚恭男

「医の倫理」を考える
品川信良

「医の倫理」ガイドラインの作成
山形敞一

一般口演

「文政2年村上玄水解臓記」について
森博

クルムス著『解剖学表』1745の図について
酒井恒

日本におけるオランダ人による四肢切断術
蒲原宏

ウトレヒト陸軍軍医学校の我国への影響
石田純郎、ハルム・ボイケルス

吉田松陰と医学
田中助一

安藤昌益の精神医学
岡田靖雄

江戸時代、東北地方鉱山の煙毒(塵肺)
三浦豊彦

1858~1868年、箱館ロシア病院の医療活動をめぐって
島田保久、谷澤尚一

吉益東洞の死生観と医の倫理について
丸山敏秋

竹田薬師院家について
安井広迪

『解体新書』の訳語「意識」をめぐって―東西医学における「意識」概念変遷の一側面―
浜中淑彦

薬業史研究―大和売薬とその消長
大槻彰、松下正巳

顎関節脱臼の疾病史
谷津三雄

バラケルススにおける「自然の光」の概念
大橋博司

外科医による外科史―マルゲーニュの場合―
大村敏郎

パレ全集の骨折篇・脱臼篇でみるキリスト教思想
我部正彦

『ファブリカ』における歯の形態学の記述について
本間邦則

扁鵲 其の一
家本誠一

Ruggero Oddiと同括約筋の今日的意義
小野慶一

金・元時代における社会と医家の地位
山本徳子

京阪古方と金元医学
石田秀実

中国医学と道教(Ⅴ 現在のシャーマニズムの見地から)
吉元昭治

近世、因伯における堕胎、捨て子の悪習
森納

梶原性全と中條流の膣坐薬、その独創性について
蔵方宏昌

三匝堂の信仰とリクリエイション
関根正雄

『多聞院日記』に現われる皮膚疾患・化膿性疾患の検討
中村昭

江戸時代随筆集にみる狂気 第1報
昼田源四郎

太田正雄の愛知医大教授就任について
長門谷洋治

芳名録(金沢医学専門学校)について
寺畑喜朔

明治期日本医学校の女医養成について
横川弘蔵

医学校における栄養学教育の始まり(明治6年・大阪)
中室嘉祐

浅井図南『扁倉伝割解』をめぐって
荒木ひろし

『傷風約言』について
花輪壽彦

崔知悌『骨蒸病灸法』の伝承について―崔氏四花灸法の由来―
石原武

『素問』水熱穴論の研究
遠藤次郎

『医心方』に引く『諸病源候論』の条文検討―その取捨選択方針初探
平馬直樹、小曽戸洋

『医心方』所引の『神農経』『神農食経』について
真柳誠

『医心方』の伝写について(Ⅴ)錦小路家と樫田家
杉立義一

『医心方』巻2・4の異本群について
小曽戸洋

ビスコース人絹製造業における二硫化炭素中毒の対策と人脈
乾修然、藤田幸子

主として日本統治時代の韓国における救癩事業と周防正季博士
佐久間温巳

太平洋戦争末期の陸軍衛生事情(第1報 栄養及び体力の状況について)
清水勝嘉、三宅雅史

太平洋戦争末期の陸軍衛生事情(第2報 患者発生の状況について)
清水勝嘉、三宅雅史

永井潜と性教育
江川義雄

藤野厳九郎記念館収蔵遺品について
泉彪之助

森立之の維新後の著書について―『文章軌範講解』―
三井駿一

歩兵屯所の医師たち―『医学所御用留』から―
深瀬泰旦

医師マンローの業績
桑原千代子

ジェイムズ・ロビンソンと世界最初の麻酔科学の著書
松木明知

雑報

第19回労働衛生史研究会プログラム
日本医史学会新潟支部第8回総会
The 86th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

日本医史学会役員氏名・編集後記・奥付